コンタクトレンズは正しい使用法で使うことが重要
人間の体は体外から細菌やウイルスなどの異物が侵入してきた際には、免疫細胞によって異物を排除しようとします。そして、その際に起きるのが炎症なのですが、目は細菌がとても繁殖しやすい箇所であるため、常に衛生的な状態に保つことが必要となるのです。しかし、コンタクトレンズを使用する際には目にレンズを装着する必要があるため、汚れた手で装着すれば目に細菌が付着してしまう可能性が高くなりますし、レンズを正しい方法で洗浄することを怠るなど使用方法を誤ることで目を傷つけてしまうこともあります。
すると、菌の繁殖やアレルギー反応などによって結膜炎や角膜炎が引き起こされることになるのですが、それらの炎症の中でも最も恐ろしいのがアカントアメーバ角膜炎です。この角膜炎はアカントアメーバというアメーバ型の原生生物が眼球で増殖すると発症する炎症で、重度の視覚障害を引き起こし最悪の場合には失明の恐れもあります。
ですが、アカントアメーバ角膜炎はほとんどの場合がレンズを水道水で洗浄することで引き起こされる症状でもあるので、レンズを洗浄するときには水道水ではなく必ず専用の洗浄液を用いることで大抵の場合で感染を防ぐことができます。これと同じように、コンタクトを使用することで起こりやすい結膜炎や角膜炎というのは、正しい方法でケアしたレンズを清潔な手で正しく装着することで防止することができるので、コンタクトを使用する方は使用法を誤らないことが大切です。